【アニマル・リテラシー】動物関連トピックス 2019
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内容 | 【動物関連ニュース】ー 環境省が公表しているペットの災害対策に関する動画シリーズを紹介いたします。 いざという時に、ペットも人もできる限りストレスなく、安心安全に避難生活を送るために、日頃どのような準備をしておけば良いのでしょか。ペットの災害対策についてアニマル・リテラシーを身に付けるために、この動画を活用してみてはいかがでしょうか。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー クジラが人類に提供する「生態系サービス」の価値が、1頭当たり約2億1500万円であるとする試算が経済学者らより公表されたという興味深い記事を紹介します。 記事によると、クジラは炭素を海に隔離することで気候変動を和らげてくれるような役割もあり、またエコツーリズムなどによる経済効果も見込めます。このような要素を用いてクジラの金銭的価値を計算したというのが今回の発表だそうです。「野生動物の経済効果」という考え方は、従来の動物保護や環境保全に加え、経済学における動物の価値を確立するものです。 動物が経済学においても重要になる時代、本当に様々な分野の専門家がアニマル・リテラシーを身に付けることが求められるのではないでしょうか。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー 犬が人間の感情の「臭い」を感知し、人間が恐怖を感じている時は犬も恐怖を感じる、人間が幸福感を感じている時は犬も幸せな気分でいるなど、犬と人間の感情が連動しているということを示す研究が発表されたそうです。 感情の「臭い」とは、ホルモンなどによる体臭で、「化学的信号」ケモシグナルと言われるそうですが、この臭いが感情により異なり、犬はそれを嗅ぎ分けて人間の感情を敏感に察知するそうです。 私たちが犬と深いレベルで絆を築いていることを示す素敵な研究であると共に、人間と犬のメンタルな調子が連動するということは、人間と動物の福祉が表裏一体であることを示す「One Welfare」の概念に通じる知見でもあります。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー 陸生動物の2割が国際的に商取引をされているということを示した研究を紹介した大変興味深い記事を共有します。 当法人のFBページなどでも紹介しているように、様々な野生動物がペットとして、また伝統薬や装飾品として、商取引されている現状があります。 今回の論文は、珍しい特性など様々な要因を分析し、今後商取引される恐れがある野生動物の予測も示しています。今後特に保護が必要な動物種について政策を立案するために使える研究成果として紹介されています。 私たちの生活は本当に多くの動物に支えられ、また多くの動物たちと袖すり合って共に暮らしてます。そんな動物たちに私たち人間がどのような影響を及ぼしているのか、立ち止まって考える必要があると改めて感じます。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー 少し前のニュースですが、スイスにおける外来種問題とその背景・対策に関する記事を紹介します。グローバル化が進む昨今、どこの国でも問題となっていますが、外来種は在来の動物種を脅かし、生物多様性に悪影響を及ぼす大きな要因です。 記事にあるように、人間により意図的に導入され、繁殖してしまうものもありますが、中には人間や物の移動の際に付着したりして持ち込まれてしまうものもあります。 スイスでは、徹底駆除の対策に重点をおきつつ、市民を啓発するなどして対応しているようです。一般消費者としては、何も知らずに持ち込むことがないよう、需要を作らないよう、そして万が一自分の飼養管理下に外来種がいる場合は自然環境に放さないよう、しっかりとアニマル・リテラシーを身に付けたいものです。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー エアビーアンドビーが、動物福祉に関する指針を作成したことが公表されました。 民泊を利用したゲストが、ホストが飼育している動物と触れ合うなどの体験に適用されるそうです。 指針は、大手の国際動物保護団体であるWorld Animal Protection (旧WSPA)指導のもと作成され、野生動物を用いた娯楽を禁じるなど、体験で利用される動物の福祉に関するルールを定めたものです。 このように、動物を用いた産業がアニマル・リテラシーを身に付けた上での経営に取り組んでくれることは、動物好きはもちろん、社会全体にとってプラスになるのではないでしょうか。また、このような指針に触れることにより、サービスの利用者もアニマル・リテラシ−を身に付ける良い機会になります。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー どのような品種改良がされたかによって、犬種それぞれの脳の構造が異なることを示す研究結果が公表されたそうです。 犬種は、様々な作業や目的に沿って品種改良されていますが、その行動特性から識別できる6つの脳内ネットワークの特徴が研究により明らかになったそうです。 私たち人間が、犬という動物種自体の進化の過程にどれだけ影響力があったかを物語る研究で、人間と犬がこのような深い次元でも「袖すり合っている」関係であることを改めて実感します。 |
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内容 | 【他法人様リソース】ー 環境省が、「共に生きる 高齢ペットとシルバー世代」という高齢者がペットとより良い暮らしをおくれるようなヒントを記載したパンフレットを公表しました。 ペットの飼養管理のポイントや、自分の身に万が一のことが起こった時のための事前準備についてなど、基本的な事項が掲載されています。 高齢者の生活の困難さとペットに関する問題が重なって発生することは多々あり、veterinary social work の重要な領域の一つとなっています。 このような事態を予防するための啓発資料として活用したい資料です。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー 以前の投稿で触れたワシントン条約(CITES)締約国会議では、様々な野生動物の保護に関する規制や取り組みが協議されましたが、様々な多方面で規制の強化を求めていたスイス代表の見解に関する記事を紹介します。 記事によると、スイスは、野生動物の商取引について規制が甘すぎる国が多いと感じているようですが、多くの国において、そもそも規制の必要性を作り出す需要のもととなっている消費者の無知や認識不足も大きな課題であると言わざるを得ません。 消費者として賢く、人道的な判断ができる、責任ある「地球市民」を育てるためには、アニマル・リテラシーは大変重要な要素です。自分の消費者としての選択や生活が動物たちにどのように影響しているのか知ることは、動物好きでなくても必要な知識と言えるのではないでしょうか。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー 犬の分離不安が飼い主のストレスレベルや幸福感に関係しているということを示す研究をまとめた記事を紹介します。 この研究は飼い犬の分離不安を報告した36名の飼い主と、飼い主が留守の時に「良い子」にしている犬の飼い主40名の、ストレス、幸福感、愛着、飼い主と犬との関係性など、様々な要素を比較した研究です。結果、自分が留守の時も犬が「良い子」にしていると感じた飼い主は、幸福感が高く、ストレスレベルも低いと感じていたそうです。その他様々な興味深い結果が示されているので、詳しくはぜひ下記の記事をご覧ください。 犬と人間の関係性において、犬の精神面と飼い主の精神面もこのようにリンクしているということが、私たち人間が身近な動物と相互作用の関係にあることを示しています。 また、飼い主が不在時にも精神的に安定している犬と幸福な飼い主の構図は、人間と動物の福祉が表裏一体であるという「One Welfare」の考え方にもかなっているのではないでしょうか。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー 「エッグロンダリング」という言葉をご存知ですか。本来野生のものの商取引が禁止されている鳥の種類の卵を野生の巣から盗み密輸し、人工的にふ化させ、飼育下で繁殖した鳥として合法的に売るという、野生動物の密輸の最先端の手口です。 「エッグロンダリング」という名前は「マネーロンダリング」にちなんでいるそうです。記事によると、このような卵の形で希少な鳥たちが密輸の被害に合っているそうです。 不正を監視するためにすべての鳥のブリーダーを監督するのは難しく、エッグロンダリングにより生まれた「密輸された鳥」であるということを確かめる唯一の方法は、ブリーダーの親鳥と卵からかえった雛のDNA鑑定で情報が照合できるか探る方法だそうです。また、卵の密輸は組織的な犯罪として行われている模様です。 私たち末端の消費者のエキゾチックアニマルのコレクターが需要を作り出していることは言うまでもありません。 アニマル・リテラシーを身につけ、このような不正により野生動物が危機にさらされていることを知り、需要を作り出さないよう心掛けることが必要であると考えます。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー センザンコウの密猟に関する記事です。 センザンコウは国際商取引を禁止されていますが、いまだに取引が行われており、その大半は中国に送られるそうです。センザンコウのうろこが、中国の伝統医学において薬効があるとされており、その需要を支えるためなのですが、その効果に科学的根拠はないそうです。 記事の最後にあるように、うろこの代用品の存在を医療関係者や患者に知らせること、すなわち教育や啓発が、センザンコウを絶滅の危機から救う重要な手段となりそうです。 まさに、末端の消費者のアニマル・リテラシーが動物の命運を左右する具体例と言えます。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー 少し前ですが、犬とその飼い主の長期ストレスのレベルが同期しているということを示した研究が公表されました。 下記のリンクから、その研究のプレスリリースの翻訳を読むことができます。 研究は、犬と飼い主のペア58組の、コルチゾールの濃度やそれぞれの性格に関する評価尺度などのデータを収集し、分析したものです。結果、犬と人間のコルチゾールの濃度が相関関係にあったことが報告されています。 また原著論文では、犬の性格は犬のコルチゾール濃度と関連が認められなかったが、人間の性格が犬のコルチゾール濃度と関連があったことが報告されており、研究者らは、犬が飼い主のストレスレベルを反映しているという状態である可能性を指摘しています。 人間と動物のストレスレベルが連動しているということは、人間と動物の福祉が表裏一体であるというOne Welfareの概念の具体的な科学的根拠と捉えることもできます。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー 多くの消費者が楽しんでいる競馬ですが、実は、馬にとって大変過酷なことはご存知ですか。下記の記事によると、アメリカでは、年間約500頭の競走馬が死亡しているそうです。 競走馬のレース中のけがは、騎手の落馬・負傷にもつながり、乗り手にとっても危険なスポーツです。 このため、アメリカ連邦政府で、競馬の安全性と馬の健康を守るための法案も提出されているそうです。競馬を楽しんでいる人も、その裏側についてはあまり知らないのではないでしょうか。 ぜひ知って、アニマル・リテラシーを身につけてださい。 ※リンクをクリックすると記事中に埋め込まれている動画の音が出ますのでご注意ください。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー 動物とのふれあいや写真撮影を売りにした観光ビジネスは旅行者にとっては、絶好の「SNS映え」の機会となりますが、このようなビジネスに使われている動物の多くが、「動物虐待」と言われても仕方のないような劣悪な飼養管理状況下に置かれていることをご存知でしょうか。 「SNS映え」を狙って一生懸命動物を撮影する観光客、それに「すごい!」、「かわいい!」と「いいね」を押す閲覧者、共にどれだけの人がその動物たちの現実を知っているのでしょうか。 このようなアトラクションを利用する前に、またSNSで動物たちの写真に「いいね」を押す前に、カメラの向こうにいる動物たちの現状をまずは知って考える必要があると思います。消費者として、SNSユーザーとして、アニマル・リテラシーを身につけ、自分の行動が及ぼす影響について知って、納得した上で行動する必要があるのではないでしょうか。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー アメリカのルイジアナ州において、動物虐待で有罪判決を受けた者に対して、動物虐待加害者のデータベースに氏名と住所を登録することを義務付ける法案が提出されたそうです。 記事いわく、このような法令は、ニューヨーク市など、複数の自治体ですでに存在するそうです。 記事中にあるように、このデータベースに登録された加害者には飼育禁止命令が適用され、また動物保護団体は、譲渡事業を展開するにあたって、このデータベースを参照し、動物虐待の加害者に動物を譲渡しないように対策を講じることができます。 また、記事には記載されていませんが、動物虐待と様々な凶悪犯罪や対人暴力が連動していることが明らかになりつつある中、犯罪や家庭内暴力のリスクが高い集団のデータベースとして、ヒューマンサービスもこの情報を活用できるのではないでしょうか。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー ヤマアラシの密猟の背景や実態に関する記事を紹介します。 ヤマアラシの消化管内では、未消化の植物が固まった胃石ができるそうなのですが、この胃石がアジアの一部の国で、薬効があると信じられているという背景がヤマアラシの乱獲につながっているそうです。 ただ、胃石の薬効については、科学的な根拠は存在しないそうです。民間療法などで薬効があると信じられているために、動物が乱獲されるという話は、何もヤマアラシだけに限りません。 末端の消費者は、薬効があるということを信じており、また自分たちの需要のために動物が絶滅の危機に瀕しているということを知らない場合がほとんどです。このような場合、密猟に対する規制はもちろん、末端の消費者に対する教育も必要です。 このようなケースは、消費者のアニマル・リテラシーが重要なことを物語るものではないでしょうか。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー 「幸せホルモン」と呼ばれるオキシトシンは、人間と動物の触れ合いにおいて、双方において分泌されるホルモンで、幸福感、不安の軽減、生理的なリラックス効果など、いわゆる「癒し」効果をもたらすとして、最近人と動物の関係学において注目されています。 そのオキシトシンについて一般読者にわかりやすく解説した記事を紹介します。 上述した通り、オキシトシンは人間と動物が触れ合っている際に、双方において分泌されます。ようするに、人と動物の関係の恩恵は、人間だけではなく、動物にも及ぶということです。このオキシトシンこそが、動物の「癒し」を役立てる動物介在介入や、人間と動物の幸せが表裏一体であることを謳う「One Welfare」においてカギとなる要素であると考えます。 人と動物の関係の枢要な部分にある「オキシトシン」、アニマル・リテラシーを高めるにあたって、知っておくべきキーワードなのではないでしょうか。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー 海の生物のほうが陸で暮らす生物よりも絶滅のリスクが高いことを示す研究結果が公表されたそうです。 記事では、地球温暖化が及ぼす影響が解説されています。変温動物は気候変動に適応しやすいということは前々から研究で示されていたそうですが、これに加え、海で暮らす生物は日陰に避難するなど、陸で暮らす動物と比べて隠れ場所がないということも要因だそうです。 また、水温がほんの0.5〜1°上昇しただけでも、餌の探しやすさや繁殖のしやすさなど、動物に多大な影響を及ぼすことも指摘されています。 また、海の生物の絶滅リスクに寄与する要因として、乱獲についても触れられています。 私たちの資源の使い方や何気ない暮らしぶりが遠く離れた動物にも影響を及ぼすということをまずは知り、アニマル・リテラシーを身につけることが重要です。私たち人間と動物は、どこまでも袖すり合う関係であるということを改めて実感します。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー 狩猟で使う弾丸に含まれる鉛中毒で野生動物が死亡することがしばしば問題視されていることをご存知ですか。 ハンターが、撃った動物の亡骸を鉛が含まれる弾丸が入ったまま放置すると、猛禽類などが、その肉を弾丸の破片などと一緒に食べてしまうことがあり、鉛中毒になってしまうというケースがしばしば報告されています。 少し前のニュースですが、アメリカのイエローストーン国立公園のワシの事例を取り上げ、野鳥における鉛中毒の問題を解説した記事を紹介します。狩猟は私たち人間が食料を得る術として続けられてきた習慣であり、現在でも害獣駆除などで一役買っています。 しかし、その行為で関係のない動物たちにまで悪影響を及ぼしてしまうということは重大な課題であり、関係者はアニマル・リテラシーを身につけ、このようなケースがあることを認識する必要があると考えます。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー 国立公園が、近隣の住民たちの生活や健康を向上させるのに一役買っているという研究や実例を解説した記事を紹介します。 公園の区域から住民を一切締め出すような「要塞公園」ではなく、地域のコミュニティーと共存を図っている国立公園近隣の住民は、公園から多くの資源を得ることができ、また近隣のコミュニティーと公園が良好な協力関係にあるようです。 本来は環境や野生動物を保護することが目的の国立公園が、近隣の住民の生活の質を向上させるためにも役立っているという点は、まさに、動物と人間の福祉が一つであるという「One Welfare」の概念の具体例であると言えます。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー 生身の動物の導入が難しい現場における動物介在介入の代わりとして活用されはじめているアザラシ型のロボットのパロに続き、Tombotが犬型のロボットを開発しているというニュースを紹介します。対象者、動物とそのハンドラーの安全や健康を守るための十分なリスク管理が難しく、動物の導入が最善の方法とは言えない現場において、動物に近い刺激や活動を求める対象者のニーズに応えるために、色々な選択肢が増えるということは有益であると考えます。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー 日本におけるクジラの活用方法に関する記事です。国際動物福祉基金(IFAW)の報告書によると、近年日本のホエールウォッチング産業が大幅に成長しているそうです。また、様々な調査によると、日本国内でのクジラ肉の需要は減少傾向にあり、記事曰く、多くの日本人がクジラを食べることにはあまり関心がないようです。 一方、記事に引用されている捕鯨に関する意識調査では、性別や年齢別に捕鯨の支持・反対には差があるものの、多くの割合が「どちらでもない」と回答しています。 捕鯨については様々な立場の人間が様々な理由から、お互い対立しあう意見を主張していますが、捕鯨を実施している当事国の消費者として、何が起こっており、それに対して自分自身の立場を考える必要があるのではないでしょうか。知って、自分自身の考えをまとめるということは、アニマル・リテラシーの基本です。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー 少し前に、アメリカの動物園でジャガーと一緒に自撮りしようと柵を乗り越えてしまった女性がケガをしたというニュースがありましたが、危険を冒して動物と写真を撮りたいと思う人の心理を分析した記事を紹介します。この記事の、皆さまにもぜひご覧になっていただきたく印象的な部分は、記事の一番最後、動物への敬意の欠如を戒めている部分です。 動物の能力、感覚や本来あるべき姿に敬意を払うことは、ペットであれ、私たちが生活で活用している様々な経済動物であれ、野生動物であれ、すべての動物と私たちの関係の根幹にあるべき重要な理念であるのではないでしょうか。 知って、考えて、その上で敬意を払う。これがまさにアニマル・リテラシーを身につけることの神髄であると考えます。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー 訓練した犬を活用し、人里にやってくるクマを殺さずに追い払うベアドッグの取り組みに関する記事を紹介します。 記事中の専門家曰く、クマは本能的にイヌ科の動物を恐れているため、犬が効果的だそうです。この方法により、多くのクマが駆除されずに済む一方、訓練などに多大な資源が必要なため、決して万能な方法ではないそうです。 犬を活用してクマを追い払う方法は日本でも実践されているようですが、その地域が活用できる資源を駆使して、人間と野生動物の対立について穏便な解決方法を模索できるように、野生動物にかかわる関係者もアニマル・リテラシーを身につける必要性があると、改めて感じます。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー 「犬とその飼い主の性格は似る」ということを示唆した興味深い研究結果をまとめた記事を紹介します。 研究は、1681匹の犬の飼い主たちに、自身の性格と自分の犬の性格について、質問票に記入してもらうと言う形で行われたそうです。その結果、犬と飼い主の性格の特徴が類似しているということが明らかになったそうです。何故犬と飼い主の性格が似るのかについては、この研究論文では説明されていませんが、専門家曰く、人間は犬を飼うときに、無意識に自分の生活リズムに適応しやすい犬を選んでいる結果、自分に似た特徴の犬を選ぶということと、人間の生活形態が、犬の性格を作り出すのに一役買っている(同調性の高い人間ほど自分の犬を外に連れ出す傾向が高く、結果犬も社交的な性格になりやすい)という点が、犬と飼い主の性格の類似性の背景にあるようです。 犬と人間がお互いに影響し合って関係性を築いていることを物語る研究と言えるのではないでしょうか。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー 当法人でも度々取り上げる野生動物の密猟や違法取引は、今世界中で問題視されている動物関連の課題の一つですが、運輸業界もこの課題の解決のために乗り出していることをご存知ですか。 海外の航空会社などがこのような動物に関する取り組みを実施しているというニュースは聞きますが、この記事では、ANAが日本の航空業界としてははじめて、社員に向けてトレーニングワークショップを開催したということも紹介されています。 迅速な通報など、運輸業界ができることや現在実施されている取り組み等々が紹介されている記事です。アニマル・リテラシーを高めるためぜひご一読ください。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー チンパンジーのコミュニティーは人間と同じく文化的な多様性を持つものの、生息地に人間が侵入することで、そうした多様性が失われていることを示す研究結果が、先月公表されたそうです。 この研究は、既存の調査研究のレビューをチンパンジーの群れの行動観察により補足するという形で実施され、群れによって、獲物の捕まえ方やコミュニケーションの取り方などの行動に多様性があり、これらが人間の開発により、消滅しつつあるということが明らかになったそうです。 科学者によると、例えば音が出る行動は、人間に発見され捕獲される確率が増すために減少していると推測されるそうです。 動物は、私たちの暮らしや文化を形付けるのにとても重要な要素であることは言うまでもありませんが、私たちの存在もまた、動物たちの文化に多大な影響を及ぼしていることを実感させられます。この相互作用が、今回の研究結果が示すようなマイナスな影響ではなく、なるべく両者にとってプラスになるようにしたいものです。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー サメからとれるフカヒレに関する記事を紹介します。近年、サメの保護や採取方法が残酷であるという理由から、フカヒレに関して規制を設ける国や自治体も徐々に増えてきています。 記事に書かれているように、フカヒレのみを目的とした所謂フカヒレ漁の中には、生きたサメからフカヒレだけを切り取って、傷ついたサメをそのまま海に投げ捨てるような残酷な方法で行われているものも多々あります。 一方で、フカヒレ漁やその販売を禁止することにより、闇取引が増えるなどの懸念もあり、死んだサメから採取するなど残酷ではない、合法的なフカヒレを許可しないとかえって資源の無駄になるなどの議論もあるようです。 日本でもフカヒレは高級食材として人気がありますが、そのフカヒレがどのような経緯を経て生産されたものなのか、ぜひ立ち止まって考え、アニマル・リテラシーを高めてほしいものです。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー アフリカのチャドの国立公園におけるゾウの密猟の実態について詳しく書かれた記事を紹介します。この記事に書かれた実態を見ると、密猟というともすると「動物の課題」と捉えられがちな問題の裏には、貧困や社会構造など、直接動物に関係ないような要因が複雑に絡み合っていることが見て取れます。 私たちと袖すり合っている動物は、人間の営みの様々な側面において関係していることを改めて感じます。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー 興味深い研究をまとめた記事を紹介します。カナダの大学の研究チームが手掛けた研究によると、犬の存在が、慢性的な痛みを抱えた人間の睡眠にプラスの効果があることを示す可能性があるそうです。 研究論文は質的(たくさん数値的なデータを集めて統計解析で結果を出すものではなく、少数のインタビュー調査)かつ探索的な位置づけのもので、また記事中にもあるように、犬と寝場所を共有することについては、従来警告されている通り、公衆衛生面のリスクを伴うので、結果をすぐさま実践に活用することには注意が必要です。しかし、大変興味深い知見であることは確かです。 繰り返しになりますが、特に医療福祉現場で行われるAAIについては、ハンドラーや動物はもちろんのこと、対象者の安全や健康が守られるということが重要な前提となるため、あらゆるリスクを管理することが活動の成功のカギと言っても過言ではありません。上記の研究結果は魅力的な可能性を示すものですが、リスク管理を最優先させるという視点上、AAIにおいて安易に人間の寝床に動物を長期間介入させることは多大なリスクを伴うということは覚えておかなければなりません。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー 野生動物やその環境を脅かすということが最近しきりに言われているプラスチック製品に関して、再び記事を紹介します。 私たちが排出するプラスチックゴミは、たった1割弱しかリサイクルされていないということをご存知ですか。プラスチックゴミの現状や管理の必要性など、ぜひ知ってください。 この社会には、ペットを飼っておらず、「自分は動物との接点がまったくない」と考えてらっしゃる方もたくさんいらっしゃると思います。コンビニでいつももらうビニール袋や使った製品の包装など、日常生活の中気にせず捨てているゴミが遠くで動物にどのように影響を及ぼしているのでしょうか。私たちの営みのあらゆる側面が動物たちとの接点になるのです。普段動物と直接かかわる機会のない方にもぜひアニマル・リテラシーを高めてほしいと願っています。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー ニューヨークにおける、ペットと共に避難できるドメスティック・バイオレンス(DV)被害者のためのシェルターに関する記事を紹介します。 DVは動物虐待と同時発生しているリスクが高く、動物虐待と対人暴力の連動性(LINK)においてもよく研究されている分野です。 DVの被害者の多くが、自分ひとりで避難した際に加害者がペットに危害を加えるのではないかと恐れ、避難を遅らせてしまうということが多くの研究により示されています。 このような現状がある中、ペットを連れて一緒に避難できる施設は、ペットを暴力から救うという観点のみならず、DV被害者もペットを心配するがために自らの避難を遅らせることなく支援を求めることができるという、人間にとっても動物にとっても大きな助けとなるサービスと言われています。 LINKの研究を実践に活かした例の一つです。ぜひ記事をご覧になって、アニマル・リテラシーを高めてください。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー 最近環境や野生動物に甚大な被害を及ぼすことが度々話題にあがるプラスチック製品ですが、インドネシアで打ち上げられたクジラの死骸から、大量のプラスチックごみが見つかったというニュースを紹介します。 クジラの胃の中からはビニール袋、カップやペットボトルなど、総重量6kgのプラスチックが発見されたそうです。 「プラスチックが野生動物や環境に良くない」ということは誰もが漠然と知っていることと思いますが、大きな動物とは言え、一頭からこれだけのプラスチックの蓄積が見つかるということは私たちのごみがどれだけ動物たちに危害を及ぼしているか、リアルな描写なのではないでしょうか。 私たちが普段何気なく使っているあらゆる物品が様々な動物たちとつながっていることを改めて認識させられ、アニマル・リテラシーを高める重要性を痛感します。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー パーム油は、一見エコな原料のように思われがちですが、実はヤシの実を生産するために森林伐採が進み、環境にも野生動物にも大きな負担がかかる原料というのは最近多くの方がご存知の点だと思います。 そのパーム油は、実は私たちが手に取る様々な日用品に使われています。どんなところで使われているのかについては、ぜひ下記の記事をご覧ください。「ここにも!?」と思うところがあるかもしれません。 何事においてもまずは知ることが大切です。私たちが袖すり合う動物たちは、本当に私たちが思いもよらないところで人間からの影響を受けていることが多々あります。消費者としても、アニマル・リテラシーを高め、自身が納得のいく選択肢を心がけたいものです。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー ペットをオフィスに連れていくことのメリットについてまとめられた記事を紹介します。ペットがいることにより、ストレス軽減のみならず、人間関係の潤滑油として作用することが書かれています。 動物と共にいることの健康効果については、医療福祉施設における動物介在介入(AAI)のみならず、一般の飼い主などを対象としても数多くの研究が実施されており、職場においても動物がこのような心身の健康を向上させる要素となることもうなずけます。 ただ、ペットを職場に連れていく際には、動物はもちろんのこと、周囲の人間の安全にも配慮したルール作りをして、皆が気持ちよく過ごせるように工夫しなければならないことを忘れてはなりません。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー クジラの耳の垢を採取して過去約150年もの間のクジラのストレス度を調べるという大変興味深い研究に関する記事を紹介します。 この研究により判明したクジラのストレス推移によると、クジラは捕鯨やさらには私たちが起こす戦争までにも影響され、ストレスを感じているということが示されたそうです。 普段あまり直接私たち人間と接点がないようなクジラでも、私たち人間の営みの影響を大きく受けているということを示すこの研究は、人と動物がいかに相互作用し合っているかを物語る良い例ではないでしょうか。袖すり合っている動物たちについて知り、アニマル・リテラシーを高める重要性を益々感じずにはいられません。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー 家庭で犬と育っている子どものほうが喘息を発症するリスクが低いことは少し前から科学的な研究により示唆されていますが、特にメスの犬においてこの傾向が顕著にあらわれるという興味深い研究結果をまとめた記事を紹介します。 この研究はメスの犬と過ごすことと喘息の発症の因果関係を示すものではないですが、動物が私たち人間の健康に及ぼす一側面の重要な知見になりそうです。 |
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内容 | 【動物関連ニュース】ー アメリカのエモリ―大学が実施した、犬の脳が言葉をどう処理するかに関する研究結果をまとめた記事を紹介します。 対象と関連付けされた言葉を教えられたときの犬の脳の処理状況をfMRIを使って調べたそうですが、犬は聞いたことのない単語を耳にすると、神経活動が活発になることが明らかになったそうです。つまり、知っている単語とそうでない単語を区別しているということが示されたわけです。 今回の研究では犬が具体的に私たちの言葉を「どのように」理解しているのか、また何故聞いたことがない言葉によって神経活動が活発になるかについては明らかになりませんでしたが、長年私たち人間の伴侶として家畜化された動物が私たちとどのように相互作用しているかに関する足掛かりになりそうな基礎的研究ではないでしょうか。 |
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